2021年11月26日~28日、3日間集中ボイトレツアーを開催しました! 関西近郊だけでなく青森からもお越しいただいて、とても充実した楽しい学びのツアーとなりました。
『アナトミーボイストレーニング』では、理学療法士の山本篤先生とボーカル講師のコラボレッスン。声や身体の悩みや希望をまずはトークで。そして、発声レッスンをしながら、身体が発声しながらどういう状態になっているのかをチェックし、それを解説、そしてその方に合った身体のトレーニングや発声法をレクチャーしていきました。
受講された方々からは、
「自分がどこの筋肉を使って歌ってるのかを可視化できたことが新鮮でした!」
「身体の使い方が自分でよくない感じはあったげど、具体的にどうしていいのかわからず、年齢がかさんでくるのもあって仕方がないのかなあと諦めていたのですが、具体的なご指摘と改善の方法を教えていただけたことで勇気がでました!」
などのお声をいただきました。
そうなのです!ボイストレーニングには解剖学が必要なのです。筋肉の名前やそういったことを覚えるためではありません。あなたの声が今どういう状態か、どういう改善をしていけばいいのか、そういったもののちゃんとした「裏付け」になるのです。なんとなく、とか、曖昧な感覚論ではないのです。
『お薬セミナー』では、薬剤師 星温子さんをお迎えし、zoomでのセミナーとなりました。
漢方の扱い方、お薬の飲み方から、お薬の消費期限、鎮痛剤、アレルギーのお薬、抗生物質やステロイド、喉に関するケアや予防、今話題の予防接種とは?まで、日常では当たり前にあふれているけど何の疑問もなく使ってるお薬について本当に詳しく突っ込んでお話しいただきました。
そうなんですよ、皆さん、「のど飴」はやっぱり”飴ちゃん”なんです。のど飴のあのスースーするのは、ハッカやミント、メントールといった、感覚的にすっきりさせる成分のものなのです。喉の不快感は取れても炎症をおさえるわけでも、予防してるわけでもないのですよ!
なので、「龍〇〇のど飴」も同じでーす。そういった情報は都市伝説でもなんでもないのです。ちゃんと医学的に立証されているのです。
大切な喉を守るのですよ?
お薬とかそういったものは体内に入れるのですよ?
これ大丈夫かな?これ効果あるのかな?
など少しでも疑問があれば徹底的にちゃんと事実を調べる、これがTrue Song Academyのセミナーです。
そして、少しづつ名物セミナーになりつつある歯科医師による『舌剥がしセミナー』。ここでは滑舌の前に舌ってどうなってるの?どう動くの?ということを舌剥がしのレクチャーの前に理学療法士 山本篤先生が「舌」について詳しく解剖学で解説。
― 舌の根本ってどこ?
― 舌ってどういう構造になってるの?
ということを座学で学んで、いよいよ歯科医師 山下真有美先生の『舌剥がし』です。
口内の中は本来、どこを触っても痛くないはずなのですが・・・
施術が終わると皆さん、口の中が明らかに軽い、広い、とおっしゃいます。そして、姿勢まで変わってしまうのです。それは嚙み合わせと姿勢の関係にあります。山下先生は顎の位置などを見ただけで身体のどこに負荷がかかってるかなど一発で当てられます。
そして、ここで終わりません。ちゃんと皆さんのゴム手袋も準備してますので、家で出来るケアの方法を実践して覚えて帰っていただきます。ので、このセミナーを受講されるとその日から家で出来ますよ!
最後に『内視鏡声帯観察セミナー』です。
ここでもまず初めに山本篤先生による、声帯の仕組み、画面の見方(映像では左右が逆になるのです!)を解説いただきました。
今回第二回目となる内視鏡セミナーは、男性、女性の声帯の違いということで茨木淳志先生、森美和子先生がそれぞれ内視鏡で声帯を披露。
性別でも違うのですが、出している声によって筋肉の働き方に個人差があり、そして必ずしも動きは左右対称ではないという発見もありました。(私の声帯は右側が発達しており、男性の茨木先生と比べると水分、脂肪分の多い作りになってました!)また、サウンドディレクター阿部希右さんも加わり、声の波形と合わせながら声帯の動きや使い方を観察することができました。
さて、3日間集中ボイトレツアーでしたが、講師の私たちでさえ更に新たな発見やアイディア、情報をたくさんいただきました。
皆様もいかがですか?
今現在、トレーナーの方、これからトレーナーを目指される方は特に、受講生の大切な声、大切な身体を守るためにはこういった知識は絶対必須なのです。